セキスイかわらUで良く聞かれる質問です。
こんな悩みを多くお伺いします。
スレート屋根の上にセキスイかわらUを被せたが傷んできたので取り替えようと思っているけど、かわらUとスレート屋根の両方を剥がす必要があるのか?
それとも、かわらUだけ剥がしてスレート屋根を残し、その上にまた新しい屋根を載せることができるのでしょうか?
工事方法がどうなるかは、
・かわらUを載せる前にスレート屋根が雨漏りしていたか?
・野地板がどの程度傷んでいたか?
によって変わるので、どのような状況か診断する必要があります。
実際にこちらのお客様も両方の屋根を剥がす必要があるのか?
かわらUだけ剥がして、またスレート屋根の上に再カバー工法ができるのか?
と、お問合せ頂きました。
結果的には、かわらUの下にあるスレート屋根は傷んでいなかったので、かわらUだけを剥がしガルバリウム鋼板で再カバー工法をすることになりました。
かわらUの劣化症状
このかわらUは、1991年以降に製造されたアスベストを含まないタイプのため塗膜の剥がれや、ひび割れが見られました。
剥がれやひび割れが目につく度に補修を繰り返されていましたが見栄えが悪くなったので屋根を取り替えた方が良いと考えられたようです。
かわらUの葺き替え工事
かわら U 本体を剥がしてみると防水シート(ルーフィング)が敷かれておらず、スレート屋根の上にタルキが直に打ち付けられていました。
セキスイの工事規定では、防水シートの上にタルキを付ける決まりになっていますが雨漏りしていなくて良かったです。
タルキを取り外し、ゴムアスルーフィングを敷いてから裏面に断熱材の付いたガルバリウム鋼板屋根を施工しました。
工事後の雨漏りトラブルを防ぐ施工
今回、お客様が当サイトに依頼頂いた理由は、ガルバリウム鋼板屋根を「屋根材メーカーの施工基準を守ってきちんと工事しているから」とのことでした。
ガルバリウム鋼板屋根で起こる施工不良として工事後の雨漏りトラブルがあります。
雨漏りがどうして起こるかというと、メーカー施工基準を守った工事がされていないために起きています。
多くの業者は、上写真(かわらUの葺き替え工事)の3番目のように棟中心部までガルバリウム本体を施工して工事を終えてしまいます。
その上に笠木を取り付けてから棟包みを被せますが、この工事方法だと横方向から雨水が入り込んでしまうため、 ⇒右写真のように雨漏りによる再葺き替えの原因になるのです。
この写真は、上写真(かわらUの葺き替え工事)の3番目の状態で工事完了させてしまうのではなく、さらにガルバリウム屋根本体を上方向に立ち上げ加工をしています。
この写真は、屋根材メーカーの施工基準を遥かに超える特別な工事がなされていますが、横方向からの雨水侵入を完全に防ぐことで工事後のトラブルが起こらないようになっています。