横浜市は、瓦屋根の割合が少なく地震被害に対する意識が低いかもしれません。
使用されている割合としてはスレート屋根が多く、一見軽そうに見える事も意識の低さにつながっているのかもしれません。
しかし、実はスレート屋根の上にカバー工法している家は以外と多く、カバー工法した事で実は瓦屋根に近い屋根重量になっている事に気付かず放置している事で地震被害を受ける可能性を含んでいることについて説明します。
見落としていませんか?「二重になった屋根の耐震性と屋根重量」
屋根が二重になっている事を見落としていると地震で思わぬ被害を受ける可能性があります。
例えば、スレート屋根の上にカバー工法(重ね葺き)した
● セキスイかわらU
● ナショナルニューウェーブ
● スレート屋根
● その他の屋根材
など、元のスレート屋根を剥がして葺き替えた場合は問題ありませんが、カバー工法している場合は注意が必要です。
ここでは、セキスイかわらUとスレート屋根を例にして重量変化を比較してみます。
スレート屋根にカバー工法、驚愕の屋根重量!
下写真は、セキスイかわらU・ニューウェーブ・スレート屋根(カラーベスト コロニアル)

二重になった屋根の下にスレート屋根が残っている
スレート屋根の上に載せたセキスイかわらUの撤去

二重になった屋根を剥がすと、屋根の下にスレート屋根が残っている。これが耐震性を下げる原因になっています。
1,350kgが、→3,390kgに増えてる
セキスイかわらUとスレート屋根を例にして重量変化を比較。
(屋根面積100㎡=30坪で計算)

例えば、
●スレート屋根の上に「セキスイかわらU」を載せてある場合
かわらUの本体重量は、約45kgあるので屋根重量は、45kg×30坪=1,350kg
かわらUの下にあるスレート屋根の本体重量は約68kgなので、68kg×30坪=2,040kg
合計重量は、3,390kgになっています。
2,040kgが →4,710kgに増えてる。瓦屋根より重い!

例えば、
●スレート屋根の上に「スレート屋根」を載せてある場合
スレート屋根の本体重量は約68kgなので、68kg×30坪=2,040kg
その上にコンパネ(構造用合板)を載せてあるので、21kg×30坪=630kg
その上に、スレート屋根を載せているので、68kg×30坪=2,040kg
合計重量は、4,710kgになっています。
4,710kgは、瓦屋根の4,500kgより重い。
実は、スレート屋根の上にスレート屋根を載せてある場合は、瓦屋根よりも重くなっています。
スレート屋根は、厚みが薄いので軽そうに見えるかもしれませんが、意外と重量があります。
また、瓦を載せる事が前提で作られた場合と、想定せずに作られた場合では家の躯体強度が違います。
そのため想定以上の重量が載っている家の骨組みは強度的問題も抱えている状態になっており、地震が来たら瓦屋根以上の被害を受ける可能性があるとも言えます。
二重になった屋根の葺き替えで軽減された重量は?

実際に、「かわらU」をガルバリウム鋼鈑屋根に葺き替えた結果、3,390kg→495kg
構造用合板による下地補強を加えても1,125kg。
結果として、2,265kg軽くなりました。
こちらのお宅は「耐震性を改善したい」とのご希望でした。
実際の屋根面積は、152㎡ありましたので合計で3,470kg軽くなり、耐震性が大幅に改善されました。
最近は、カバー工法していないスレート屋根のお客様も地震対策としてガルバリウムに葺き替えるお客様も増えています。
横浜市での一般的な瓦屋根の地震対策
地震対策として多く行われている瓦の地震対策は、瓦からガルバリウムへの葺き替えです。
まずは、瓦の地震対策は、どれくらい安全になるのか?屋根重量の変化や地震による揺れの影響について説明します。
瓦屋根軽量化のためガルバリウム鋼鈑屋根に葺き替え

瓦の地震対策としては、まず瓦を撤去します。
これだけで屋根の重さが、4,500kg軽くなります(屋根面積が100㎡=30坪の場合)
土葺きの場合は、合計で6,900kg軽くなりますが、今回の屋根は土葺きではありません。
瓦と桟木を撤去してから構造用合板で下地補強。
下地には杉のバラ板が使われていたので構造用合板を増し張りすることで屋根の重さが600kgほど増加しました。
屋根の重さは増えますが、構造用合板で補強した事で、地震による水平方向や垂直方向の力を分散することができ、地震による倒壊リスクを50%減らすことができます(国土交通省の耐震基準資料)

ガルバリウム鋼鈑屋根本体の重さは495kg。
瓦からガルバリウムに葺き替えは下地重量を加えても、3,370kg屋根が軽くなりました。
地震対策として屋根の葺き替えを考えるお客様は増えていますが、葺き替え後の雨漏りトラブルまで考えて依頼するお客様は少なく、工事後に後悔するお客様も増えています。
地震対策での屋根葺き替えをお考えの場合は、屋根材メーカーの施工規準を遵守する専門職人に依頼されることをお勧め致します。


















