リフォーム業者に依頼して家を丸ごとリフォームしようと考えた横浜市泉区のお客様。
屋根もガルバリウム鋼板に葺き替えるように見積を出されていたそうですが、屋根だけは専門の所に頼んだ方が良いと考えたそうです。
なぜ屋根だけ別に頼んだ方が良いと考えたのか?
こう考えるお客様、実はとても多いです。
屋根は外壁塗装などと違って一度直すと、そうそう手を付ける場所では無いという事と他の工事と比べて瓦屋根の葺き替え工事は高額だから失敗したくないと考えるようです。
屋根は一度工事すると通常は20~30年持たせることも可能なのですが、最近は工事後の雨漏りで数年~10年以内の再葺き替え依頼が増えています。
そのため工事費用が高額になる場合や屋根形状が複雑で雨漏り経験のあるお客様ほど専門業者に依頼したいと考える傾向にあります。
瓦屋根の解体
瓦屋根本体(桟瓦)は殆ど傷んでいませんでしたが、漆喰の剥がれ・棟部冠瓦のズレ・壁際のし瓦のズレ落ちなどが見られました。
3枚目の写真:棟瓦が壁に入り込んだ部分は隙間から雨水が入り込み天井裏の梁と断熱材上部に雨が漏れた跡がありました。
3倍の金額でも良い工事内容
写真1枚目:これは2階屋根の棟部工事、ガルバリウム鋼板本体を棟部手前で上方向に立ち上げ加工したものです。
これは一般的な業者との一番の違いですが、この加工をすることで棟廻りから雨水が入り込むのを完全に遮断してくれます。
お客様は見積書を比較する時、各項目の金額だけを比較する傾向にありますが、見積書を見ても工事内容は書かれていないため違いが分かりません。
この加工には手間や時間が掛かるため、例え1mあたり3,000円高かったとしても工事後の雨漏りが起こらないぶん、この業者に依頼した方が結果的に得をします。
写真2・3枚目:これは壁際の雨押え工事です。
全ての工程写真はあえて載せていませんが、まずガルバリウム本体は立ち上げ加工して壁際に雨押えを取り付けています。
二段分のし瓦を取り外すと大きなスペースが空いてしまいます。
その空いたスペースの凹んだ部分に外壁との段差を埋めるように木材を取り付け、その外側に化粧雨押えを取り付けてあります。
雨押えを二重にした事で雨水がさらに入り込みにくくなり、見栄えも数段良くなっています。
この部分も一般的な工事と比べて3倍の金額を請求しても良いほどの工事内容になっています。
一次防水重視の施工完成写真
瓦屋根からガルバリウム鋼板への葺き替えでは、どうしても屋根材の厚みが違うのと壁際のし瓦の段数分が低くなります。
そのため、どうしても少し違和感を感じてしまうものですが、今回のように壁際部分を見栄え良くする工事すると全く違和感を感じなくなります。
今回の屋根葺き替えは、ガルバリウム鋼板屋根の裏面へ漏水させないため高い技術が必要とされる”一次防水”重視の施工が行われています。
工事内容は屋根材メーカーの施工基準を遥かに超える工事になっているため、30年経っても何の問題も起こらないはずです。
ガルバリウム鋼板屋根への葺き替えは、工事重視での業者選びをお勧め致します。